冷えとお灸について
2023.02.16
冷えとお灸
まだまだ寒さが厳しい季節ですが、「寒さ」というのは痛みを強くする原因の一つにもなります。
例えば、ヒトの関節は温度が下がる事によって潤滑が悪くなるので動かした時に傷めたり痛みが強くなりもしますし、筋肉も循環が悪くなれば柔軟性が低下します。
そんな状態で無理をすればやはり傷めやすく「肉ばなれ」や「ギックリ腰」等になってしまいます。
そんな冷えからくる症状・痛みには「灸治療(お灸)」がおすすめです。
鍼治療にも高い鎮痛効果がありますが、冷えから来る痛みにはお灸を合わせて行うとより高い効果が期待できます。
お灸の熱は、コタツなどで使用される遠赤外線の熱とも違い、単に温めるという目的だけでなく経穴(ツボ)にすえる事で冷え症・肩こり・腰痛・むくみ・ストレス・不眠等の他にも様々な症状の改善に効果的です。また、白血球を上げる効果もあるとされているので免疫機能が高まり「風邪」等の予防にもなり身体全体の健康維持にも最適です。
お灸というと「火傷」するイメージですが、当院では基本的に火傷しないように行っておりますのでご安心下さい。
お灸の周りが一時的に赤くなりますが、これは火傷ではなくその周りの皮膚の下にある毛細血管が拡張し循環が良くなった際に現れる「フレアー現象」と呼ばれるものです。
お灸をする部位・個人差は多少ありますが、より大きくこの赤みが出た方が効果を期待できるとされています。
痕も残らず時間の経過とともに次第に消えますのでご安心下さい。