痛みの悪循環
2022.01.20
痛みの悪循環について
「痛み」は体が発する不調のサインです。
そのため、痛みを我慢すると別の問題が起きて慢性化し、どんどん悪化してしまう可能性があります。
これを「痛みの悪循環」と呼びます。
「痛み」を感じると神経が高ぶるいわゆる交感神経が刺激されて血管が収縮するために血行が悪くなり細胞等の組織が酸欠状態に陥り、それによって「発痛物質(痛みの原因となる物質)」を発生させてしまうのです。
その結果、さらに「痛み」が続いて慢性化していきます。
「痛みの悪循環」は誰にでも起こり得ます。
痛みは様々な原因で起こり、急性のものから慢性のものまで色々な「痛み」があります。
それがどんな「痛み」だったとしても、人は「痛み」を感じると心身共に消耗します。
特に「慢性的な痛み」はストレスとなり、集中力や意欲が奪われて社会生活に支障が出る可能性もあります。
長引く「痛み」で感覚が麻痺し、根底にある原因に気づかずに症状が進行してしまう場合もあるので注意が必要です。
膝の痛みの原因のほとんどを占める「変形性膝関節症」。
多くの人が痛むからと外出や運動を控えて安静に過ごしますが、実はこれが「痛みの悪循環」の入り口です。
運動量が減って膝を支える筋力が衰えると、ますます膝に負担が掛かって痛みも強くなります。
さらに運動量の低下によって起こる体重増加にも気をつけなくてはいけません。
膝には体重の3倍の加重がのしかかるとされています。
仮に体重が3kg増加したとしたら膝には約9kgの重さが加わることになります。
これでは膝もたまったものではありません。
やはり「変形性膝関節症」が原因の「痛みの悪循環」から抜け出すには、適度な運動が大切と言えます。
「そんなこと言ったって、痛くて動く気になれないよ」
そうおっしゃるあなた、まずは当院にご相談下さい。
痛みを緩和することで悪循環を断ち切る第一歩を踏み出しましょう。
さらに、痛みがあっても無理なくできる運動法もご指導いたします。
痛みから来る「不安」を取り除き、前向きな姿勢で「運動」に取り組んでいきましょう。