動きながら膝の痛みを治しましょう
2021.09.11
「歩いたり動いたりして膝の痛みを治しましょう」
今までお医者さんや友人等から「できるだけ安静に」「あまり動かないように」と言われたことはありませんか?
「無理して歩いたら歩けなくなって寝たきりになりますよ」と・・・
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これって動かないことでより寝たきりに近づきませんか?
安静にするほど足腰が弱り、筋肉が衰えて歩くことすらできなくなってきます。
大げさな話ではなく、動かないことで「廃用症候群、フレイル」といって不活発病となっていきます。
膝だけでなく人間の柱となる骨。そして関節には軟骨という組織があり、クッションの役割をしていますがそこには血管がありません。
血管があるということはそこに栄養を補給するということです。
血管がないので、栄養が入ってこずに、関節の中の関節液から栄養をもらうのです。
しかし、じっと寝ていてもその関節液が軟骨には到達しません。
体重をかけて動かすことによってそれが可能になります。
正座をして立ち上がる時もじわじわと浸透していきます。
動かすことが膝や関節、軟骨にとって何より大事となります。
人間の柱となる骨も、負荷をかけないとどんどん萎縮して骨粗鬆症になってしまうことがわかっています。
膝の治療のために歩くといっても、膝が痛いのに無理して歩く訓練をするわけではありません。
痛みが軽度の方
まずは、歩幅やスピードは気にせず5分程度から始めてください。家の周りをぐるっと1週でもよいでしょう。
ゆっくりから始めて、少しずつ歩幅を広くしていきます。
慣れてきたらスピードも少しずつ上げてください。
痛みが中等度の方
足の指が外向きや内向きにならないように、まっすぐ歩きます。
膝の悪い方はO脚の人が多いのでつま先が外向きの人が多く、これを修正し体重をかけることでひざの関節に平均に体重をかけていきます。
痛みが重度の人
動いて痛みが出始めたらアイシング(氷で患部を冷やす)です
関節の破壊は熱で起こります。
熱を取り除くことがひざの変形と痛みを防ぐことになります。
そのためには、患部を直接氷で冷やしましょう。
冷凍庫から取り出した氷はそのまま肌にあてると凍傷を起こします。
ビニール袋に氷を数個と少し水を入れて口を縛って
20分くらい(氷が溶けるまで)冷やします。また、痛む関節に触れてみて熱を持っているときにもアイシングは有効です。
膝の痛みや関節の痛みでお悩みの方、漢和堂療院へお気軽にお越しください。